1.どんな病気なの?

統合失調症は、考え方や行動、気持ちにまとまりが無くなる状態が続いている精神疾患です。 原因として考えられているのは、脳の機能です。 現在では、100人に1人の割合でかかると言われています。 決して特殊な病気では無く、思春期から40歳くらいまでに、発病するケースが一般的に知られています。 薬による治療や、カウンセリングなどによる治療や、社会復帰療法によって回復することのできる病気です。
2.どんな症状なの?
一般的には、実際には見えないものが見えたり(幻覚)、聞こえない音や、声が聞こえる(幻聴)などがあり、 自分の意思で物事の感覚をきちんと理解できなくなります。 この事が原因で、家族や友人、仕事仲間との間で、コミュニケーションがうまくとれなくなる場合があります。 また、イライラしたり、周りでおこるほんの少しの刺激でも、反応しやすくなってしまうため、疲労が激しいのも特徴。 また、物事に対して無関心になったり、意欲の低下も特徴。
3.どんな診断をするの?
大きな病院の精神科、もしくは、個人で診療を行っているクリニックでの診療が一般的です。 精神科医との面談により、これまでの経過や、現在の状況などについて質問をうけ、 その時の表情や行動、話し方や、会話の流れなどから、総合的に判断されます。
4.発症の原因はなに?
統合失調症の原因は、現代医学でもまだ解明されておらず、現在でも研究が進められています。 原因のひとつとして考えられているのが、脳内で情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れる事で発症するのではと考えられています。 また大きなストレスなどが要因であるとも考えられています。 それ以外にも遺伝子が関係していると、言われていますが、遺伝子だけの問題でもなく、これらの要因が関与していると考えられています。