1.診察に同行してあげる

パニック障害の治療には、周囲の人、及び、家族の人の理解と支えが必要になります。 そこで、医師に症状を的確に伝える時に御家族の方が一緒に診察を受ける方がいいと思います。 そして医師の説明を御家族の方にも聞いて頂きパニック障害への理解ができ、治療をスムーズに進める事ができます。 また、症状などを予めメモ用紙に書いておくといいと思います。医師に説明をする時に、詳しく説明できるようになります。 いざ病院に行って伝えきれない事がありますからね。これらのことを踏まえた上で診療に望むといいでしょう。
2.パニック障害を理解しよう
発作が起こった時の不安や苦しみを少しでも理解できるように心がけましょう。 また、投薬治療による副作用に対する不安なども理解しましょう。パニック障害は常に不安に襲われています。 「また発作が起こったら・・・」と感じているのです。しかし、これらの症状は必ず治ります。 パニック障害は治る病気だという事を理解し、温かく見守ってあげる事が回復に大きく作用します。 心に安心を与える事が何よりも大切だと思います。
3.発作が起こったら
一緒にいる時に発作が起こったら御家族の方、又は友人、知人は慌てずに、そばにいてあげましょう。 パニック発作が起こっている最中は、「やばい、このまま死ぬ」と物凄い恐怖に襲われいます。 実際には死ぬ事は無いので、発作が収まるまでそっと側にいてあげて下さい。 側にいてあげる事が患者さんに安心を与える事になります。
4.広場恐怖がある場合
広場恐怖がある患者さんの場合、外出がとても困難な状況にあります。 例えば、買い物に行く場合や銀行、その他の予定がある場合はできるだけ手伝ってあげて下さい。 広場恐怖の場合、家から出られないという事が患者さんを苦しめているのでうつ病などの症状を併発する可能性があります。注意が必要です。 家族が付き添うことで外出できる場合は、手伝ってあげるようにしましょう。一緒に外出する事により、患者さんの不安感が薄れると思います。
5.不安を和らげてあげるには
パニック障害の患者さんは常に発作による不安と葛藤しています。 これらの不安を少しでも和らげるには、ご家族や友人に話を聞いてもらうのが不安の緩和に繋がると思います。 常に話せないでいる事への苦悩もありますから、話を聞いてあげるだけでも患者さんの心に安心が生まれると思います。 患者さんが安心して診療を受けられるように、周囲の方のサポートが重要です。 そして、「治るんだ」という認識がサポートをする人にも理解して頂きたいです。