1.どんな病気なの?

パニック障害とは、心理的な原因によっておこる心身の機能障害です。 パニック障害の症状には次のようなものがあります。(神経症とも呼ばれる) [強迫神経症(強迫性障害)] 観念や感情・感覚にとらわれる状態にあるもの。 [不安神経症] 代表的なものに「心臓神経症」があります。主に心臓がドキドキして不安になってしまうことです。今にもどうにかなってしまうと衝動にかられ、医者を呼んだり、大騒ぎをしてしまう。 [普通神経症] 自分の体の状態について色々ときになる症状です。内科を受診するほとんどの患者がこれにあてはまります。
2.強迫神経症の代表例
[対人恐怖症] 人前で緊張して話ができない、人の視線が気になる、動作がぎこちなくなってしまう、視線のやり場に困る、これらの症状を訴えて人前に出るのを拒む。 [疾病恐怖症] 癌やエイズその他の重い病気になるのではないかと恐れ、仕事や家事も手につかなくなってしまう。 [不完全恐怖症] 家の戸締り、ガス栓、蛇口、これらを何回も調べなければ気がすまない。繰り返し同じ事を調べてしまいます。
3.不安神経症の代表例
不安神経症とはパニック障害とも呼ばれ次のような事があります。 不安発作(パニック発作)は動悸、胸痛、めまいなどが突発的におこり、漠然とした恐怖や発狂の恐怖に襲われる。 予期不安(2次的不安)は不安発作に対する不安が強くなり、発作が起こった場所を避けるようになります。 例えば、職場で起こった場合は、仕事に行くことを拒むようになります。 予期不安が重症になると行動範囲が極端に制限されてしまう為、家からでるのができなくなってしまったり、日常生活が困難になる事があります。
4.普通神経症の代表例
[不眠症] 夜になると、今夜も眠れないのではないかと不安になる。眠れない事に意識を集中してしまい床に就いても眠れなくなってしまいます。 [胃腸神経症] 胃がもたれる、食べると吐き気がする、と不安になる。摂食障害に似ている症状です。 [性に関する症状] マスターベーションに悩んだり、性器が発育不全では、と不安になる。主に男性に多い症状です。 [頻尿] 何回トイレに行っても、またすぐに行きたくなってしまう。
5.発症の原因はなに?
一般的に原因とされているのは、心理的な出来事(心因)とされており、 不安神経症の場合も何らかの心理的なショック、心配事(家族、仕事、恋愛)、ストレスなど精神的な原因とも考えられますが、 これらがまったく無い事もあります。 過労や睡眠不足など身体的な疲労が原因でおこることもあります。 普通神経症ではもともと神経質で不安を持ちやすい正確の方に多い傾向があります。 また男性よりも女性の方が多いという事も言われています。