1.どのような治療法があるの?

アルコール専門の精神科医による治療をはじめ、回復者カウンセラーや、回復途中の仲間が支えたり、 先ほどもご紹介したAA(Alcoholic Anoymous)ミーティングを中心とした集まり(無名で行われる。 本名、職業を明らかにせず、ニックネームで呼ぶ。)に出席することで断酒を継続的に行っていく事ができるようになります。 本人の決意によるもの。
2.治療に必要なのは?
一番の問題なのは飲酒をやめられない(依存症)であるという事です。 最初に考えるのは飲酒の量を減らしていこうと考える事です。 しかしうまくいくとは限らないのです。なぜならば、人によって違ってきますが、 量を減らす事により、イライラが募ったり、欲求不満になってしまいます。 本当に回復したいと願い心に決める事です。お酒によって失ったものを考えてみてください。 そして断酒を決意する事です。
3.自己反省する事の重要性
自己反省をすることは非常に重要になってきます。 自己反省をする事により本当の自分を見つけ出す事ができるという事です。 本当の自分は何なのか?どうして飲酒をしているのか?どうして飲酒で失敗をしてしまったのか? など様々な事がありますよね。そして自分がアルコール依存症である事を知る。 知ることにより反省をする事ができる。そして本当の自分を知る事により断酒を継続して行っていきます。
4.様々な自助グループ
代表的な自助グループは断酒会とAAです。 断酒会とは社団法人全国断酒連盟の同連盟傘下の断酒会は約400となり会員数も数万を超える数になっています。 AA(AlcoholicsAnonymous)とは匿名性とされており、名前を始めとして住所や職業なども公表する必要はありません。 AAミーティングはアルコール依存者だけの集会を原則としていますが、家族なども出席できる集会も開催しています。 また家族のためにはアラノン、アルコール依存症の父親を持つ子供達のアラティーンがあり、アルコール依存症患者とは別の集会を開いています。
5.回復にいたるまでに
回復をするというのは言わば人間の復活と言っていいでしょう。 断酒し酒なしで生きていくというのはまさに人生の転換期となるでしょう。 いかに年をとっていようが、若かろうが同じことです。 もちろん復活までは苦難の連続の厳しい道のりになります。断酒をしたから回復したのではなく、 見つけなくてはいけない物があります。本人の生きがい、仕事、友人との時間などです。 そして再び飲酒をしていまわないように、一週間に一度はAAや断酒会に出席しつづける必要もあるのです。 アルコールに翻弄される前の人生を振り返り、夢や希望を見つけられるかもしれません。