1.どのような病気なの？

アルコール依存症とは、その名の通りアルコールの過剰な摂取により依存状態に陥る病気です。 アルコールを摂取することにより精神・肉体を薬理作用に囚われ、自らの意思で飲酒をコントロールできなくなり、 飲まなくてはいられない症候群にかられます（強迫的飲酒）。アルコール依存症は精神疾患とされています。
2.どのような症状なの？
アルコール依存症になると、自分の意思で飲酒をコントロールできなくなります。 本人もどうにかして量を減らそうとか禁酒しようと思うのですが、飲み始めてしまうと泥酔するまで飲んでしまいます。 自らの意思でコントロールできなくなっている事を「強迫的飲酒」といいます。そして四六時中、アルコールに対する渇望感があります。 飲酒により自分にとって後悔することやトラブルがあった場合、これらを理由にし飲酒量が増えていく傾向があります。 そして禁断症状と言われる症状も出始めます。飲酒を止めた後に様々な症状が出始めます。
3.どのような治療法があるの？
アルコール依存症の場合、自分がアルコール依存症である事を認める事ができずにいます。 まずは本人に自覚してもらう事が大切です。アルコールによって様々な悪影響を及ぼす事が多く、 悪影響からアルコール依存症になるのでは無いという事です。 しかし特殊なケースでは統合失調症からアルコール依存症になるパターンもあります。 今現在、治療方法というのは断酒しかなく、本人の意思でコントロールできないので周囲の人の協力・援助が必要となってくる。 長期間断酒をしていた場合でも一口飲んだだけで再発します。
4.依存症の統計及び影響
アルコール依存症患者は推計で230万人いると言われています。これは大人の割合です。 男女合わせて100人中3〜4人がアルコール依存症であるということです。この割合は非常に多いです。 飲酒運転はもちろんお酒が原因での傷害事件、家族間暴力（DVや児童虐待）、 酒代欲しさに窃盗事件や強盗という犯罪の背景にアルコール依存症であるがゆえという事も少なくありません。
5.依存症からの回復
依存症患者の多くの場合は窮地に立たないと回復への道を進む事は難しいと考えられています。 その為、家族崩壊及び失業、自らの心身の破壊といったどん底状態になると、その事実に気づきます。 アルコール専門の精神科医が治療をしたり、カウンセラーやAA（AlcoholicAnonymous）ミーティングに参加することにより、断酒を継続できたりします。